商品設計①〜大枠〜
Dec 03, 2025
コーチングで「商品設計」を扱ったらこの記事を使ってください。真面目に全部やったら2時間くらいはかかります。でもやる価値は大きので、ぜひ。
STEP 1: ペルソナの悩み
自分のビジネスの最初のコア顧客(ペルソナ)の設定ができたら、その方の悩みを大きさ順に全て書き出す。今回は「産後ダイエット」をしたい30代産後のママという例を用います。
産後ママのダイエットに関するお悩みの例:
1. 妊娠で体重が1年で10キロ増えてしまった
2. 食欲が止まらない
3. 運動する時間が確保できない
4. 睡眠不足でやる気が出ない
など
更に、市場に照らし合わせて確認したい場合は、トップ3-5個を書き出した時点でそれを起点にChatGPTなどに市場調査をさせるのもアリ。
例えば下記のようなプロンプトで:
これを、例の産後ダイエットに使うと:
私は産後のダイエットを可能にする講座を提供していて、ターゲット顧客は産後ダイエットをしたい30代のママ。彼らのお悩みトップは「妊娠で体重が1年で10キロ増えてしまった」、「食欲が止まらない」、「運動する時間が確保できない」で、それを含めた彼らの悩みを合計10個、悩みの大きさ順に教えて
悩みは10個に限定する必要はなく、むしろ出てくるだけ出して、書き出してください。
STEP 2: 悩みを全て解決
次に、書き出した悩みを全て解決策として書き換えます。あんまり深く考えず、シンプルに書き換えるだけでokです。
産後ママのダイエットに関するお悩みの例:
1. 妊娠で体重が1年で10キロ増えてしまった ⇨ 妊娠で増えてしまった体重を戻す方法
2. 食欲が止まらない ⇨ 止まらない食欲を止める方法
3. 運動する時間が確保できない ⇨ 運動する時間を確保する方法
4. 睡眠不足でやる気が出ない ⇨ 睡眠不足でもやる気を出す方法
など
STEP 3: 提供方法のブレスト
それぞれの課題に対して、どのような提供方法があるかをとりあえず全部書き出す。
産後ママのダイエットに関するお悩みの例:
1. 妊娠で増えてしまった体重を戻す方法
- パーソナルコーチング
- グループコーチング
- 録画講座
- eBook形式の書籍
など
この際、パーソナルコーチングやLINEでのフォローアップなどをつける場合は、下記も考えて設定:
-
対応日時(24時間、平日のみ etc)
-
対応頻度(無制限のメッセージ数、週に2質問まで etc)
できる、できない、やりたい、やりたくないで精査する前に一旦様々な可能性を模索したいので、全部書き出してください。
STEP 4: 提供価値と提供資源の精査
次に、それぞれの課題・解決策に対して顧客にとっての価値である「提供価値」と顧客に提供する際に要する資源(時間、手間、コスト etc)を大小に分ける。下記のような大雑把な形でok:
次に、提供価値「小」であり、提供資源が「大」のものはリストから消す。
そして、残されたリストを下記の順番に並べ替える:
提供価値「大」&提供資源「大」>提供価値「大」&提供資源「小」>提供価値「小」&提供資源「小」
STEP 5: 商品のコアを特定
提供価値「大」の中に、ペルソナである顧客が今にでも解決したい悩みと解決策があるはずです。1つに絞る必要はないですが、提供価値「大」を中心にそのコアの悩みと解決策のセットを特定してください。ここで、提供方法をかっちり決める必要はないですが、なんとなくのイメージは湧いていると思います。
コアの悩みと解決策が決まったら、それを起点に下記を考えていきます:
①価格
②効果が出るまでの期間
③コア商品とサポート要素
STEP 6: 大枠の仕上げ
①価格:人は一般的には「時間を早めるため」と「お金を稼ぐため」にお金を払うとされています。
自分で産後ダイエットを試行錯誤しながら行うと「なかなか痩せないので、このままだと10キロ痩せるまでに10年かかるかもしれない」という状況を90日に短縮できるなら、きっとこの産後ママはお金を出してでも産後ダイエットのサービスを利用します。
または、産後ママのダイエットをした上で、その方法伝授をそのままビジネスにできるようなサービスを提供する場合、「痩せた上で収入源にも!」という結果が得られるようであれば、この産後ママはサービスにお金を出す可能性が出てきます。
この「時間」または「お金」の要素をお金に換算した時、それよりも少し安いところで価格を設定すると「安すぎる」商品提供は避けられますし、欲しい人はどんどん買うという状況が作れます。
これを考慮した価格は何になりますか?
②効果が出るまでの期間:「10キロを90日で痩せられる!」と言われるのと、「いずれは10キロ痩せられます」だったらどちらに魅力を感じますか?
ご自身の経験や、実際のクライアントの実例をもとに、現実的な期間を設けると、買い手もイメージがしやすくなります。
③コア商品とサポート要素:産後ママは「確実に、無理のない一定期間で痩せたい」ことがコアな悩みだとしたら、コア商品もその悩みを確実に解決しないと元も子もありません。
コアが確定したら、どの部分はサポート要素なのかを色分けしておくと「モニター価格」で提供する商品の範囲や、あると嬉しい「おまけ」がどの範囲にあたるのかが、明確になります。
例えば、「産後ママが絶対に痩せるヨガのプログラム」をコアに持ってきたら、「食欲コントロールのコツ」をPDF化して後ほど提供したり、場合によってはおまけでつけたりなど如何様にでも使えますよね。
このサポート要素に関しては続編の部分で詳しく説明します。
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